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日医、東北医学部容認の考え

レポート 2014年7月21日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

2期目をスタートさせた日本医師会の横倉義武会長は7月19日、日本記者クラブで講演した。東日本大震災からの復興のシンボルとして検討されている東北地方の医学部新設について容認する考えを示したほか、政府が創設に向けて検討を進める「患者申出療養制度」について、「(安倍政権とは)方向性は違っていないと思う」と述べた。 対応課題が山積 横倉氏は、「日本医師会の直面する課題」と題して講演し、「組織を強くする」「地域医療を支える」「将来の医療を考える」の3つのキーワードを中心に、かかりつけ医の重要性や地域の医師会が関与した上での地域包括ケア体制の構築の重要性を訴えた(『横倉日医会長、「三つの方針」で2期目始動』を参照)。 医学部新設については、国家戦略特区における医学部新設は、教員確保による医師の引き抜きや、将来、医師が過剰になった場合に医師養成数を見直す難しさの観点から、反対を明言した。ただ、東北地方における医学部新設については、「東北は従来から医師不足が厳しい上、震災の被害も激しく、『復興のシンボル的な医学部』は理解できる」と述べて、容認する考えを示した。 複数の医療法人を一括経営できる新たな医療...