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医療保険制度改革、一巡目の議論終了

レポート 2014年7月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部長)は7月24日、医療保険制度改革に関する「主な意見」を取りまとめた(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。これは今年4月以降、2013年12月に成立した、社会保障改革の道筋を示した「プログラム法」に盛り込まれた内容を中心に、計5回にわたった一巡目の議論を集約した内容。9月以降、二巡目の議論を行い、来年の通常国会への法案提出を目指す改革については、今年末の取りまとめを目指す。 医療提供者に関心が高い「紹介状なしで大病院を受診する場合の患者負担の在り方」については、「方向性は認められたものの、対象とする病院の規模、対象患者、患者から徴収する額、保険給付の範囲内と範囲外のどちらで徴収するかなどの点で、さまざまな意見があった」(厚労省保険局総務課)。 二巡目は、一巡目の議論を踏まえ、何を議題にするかを今後検討する予定。「主な意見」は、計11項目。うち、「国保の財政上の構造問題」「協会けんぽの国庫補助」「後期高齢者支援金の全面総報酬割」「療養の範囲の適正化・負担の公平の確保」など、プログラム法に盛り込まれた改革については、二巡...