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大学も総合診療専門医の養成を◆Vol.5

スペシャル企画 2014年8月8日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――これまでのお話をお聞きしていると、日本専門医機構や学会など関係団体が協力して、より良い専門医制度を作るには、相当の「ヒト、カネ」が必要だと思います。 池田 現在はそこが一番の問題点だと思います。日本専門医機構の事務局で働く人数を一気に増やすわけにはいきませんが、どの程度の規模にするかは今後の検討課題です。各領域の学会とどの程度、密接に連携するかにも関係する問題です。 日本専門医機構理事長の池田康夫氏は、大学に対し、卒前教育だけでなく、卒後も含めて、医師養成に取り組むことを期待する(写真はいずれも:的野弘路)。 丸山 「後期研修が必修であるなら、お金は払わない」という議論になるのを心配しています。受益者負担がどこまで成立するか。財源の問題は、知恵を相当絞らなければいけないと思います。 ――後期研修は必修ではないですが、今後、そうした議論も出てくるとお考えですか。 池田 今は必修化されているのは、初期の臨床研修のみで、研修を受けなければ、いろいろな形で制約が加わります。医学部を終えたら、最初のパスをもらい、初期研修を終えて、2番目のパスをもらって、一人前の医師になる。その後は、いろいろ...