「臨床講義を聞いて、愕然とした」◆Vol.1
スペシャル企画
2014年8月1日 (金)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
40歳前後の中堅医師たちに、自らのキャリアを語っていただくシリーズ「私の医歴書」。その第二弾としてお届けするのが、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周氏。北海道内で、総合診療・家庭医療の実践・研修の場として、6カ所の診療所を運営する同センターは、総合診療専門医の制度化が進む中で、全国から注目を集める。 草場氏はこの7月に40歳になったばかり。日本プライマリ・ケア連合学会の副理事長を、2012年から務めるなど、総合診療医・家庭医の養成に努める草場氏は、超高齢社会の日本の医療をけん引する医師の一人だ。計10回の連載で、草場氏のキャリアや総合診療医・家庭医療に対する考えを紹介する。 草場氏は、初期研修から今に至るまで、北海道に拠点を置き、診療を続けている。しかし、出身は福岡県福岡市で、大学は京都大学医学部だ。 父親は公務員、母親は専業主婦であり、医師の家系ではありません。風邪の時などにかかっていた小児科の先生や、小学校の校医の先生、お二人ともご高齢の先生でしたが、非常にやさしい先生でした。今でも思い出せるくらいに、記憶に残っています。「こんな先生になれるといいな」と漠然と考え、その頃から...
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