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講義代わりに「公式の裏勉強会」◆Vol.2

スペシャル企画 2014年8月5日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

臨床講義に疑問を覚えた草場氏らは、講義には出席せず、同級生同士での勉強会を開始した。 『Diagnostic Strategies For Internal Medicine』を基に、勉強会を開始しました。1日1例か2例ずつ取り上げるというスケジュールと各症例の担当者を決めた。その担当者が準備してまず説明し、それを基にディスカッションするという流れでした。朝9時に始まり、終わるのは夕方の5時。夜は予習もしなければいけない。講義を受けなくても、試験は免除されません。グループ全員、全て合格でした。講義には出なかったけれど、決して手を抜かなかったので、結構忙しかったですね。これを1年間続けたのです。 草場鉄周氏は、自主的な勉強会とCOMLへの参加を通じて、臨床医、特に総合内科の仕事に興味を持ったという。 当時の京大総合診療部には、今は聖路加国際病院長の福井次矢先生が教授、札幌医科大学地域医療総合医学講座教授である、山本和利先生が講師としておられたのです。お二人にお話ししたら、「なかなか、面白いじゃないか」と言われた。京大医学部の教授会でも、「試験的な試みでいいだろう」と許可が出て、最初は医学...