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日本はEBMを誤解の側面-森臨太郎・コクラン共同計画日本支部長に聞く◆Vol.4

レポート 2014年8月20日 (水)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

――支部ができた経緯を簡単に教えてください。 一番は、(コクランレビューの)日本の著者が増えてきたことがあります。日本に紹介されて10数年経過しましたが、初期は読むのが中心で、コクランのシステマティック・レビューの作成まではいきませんでした。ただ近年、著者が増えています。著者の累計数は、2009年は50数人でしたが、今は150人以上になっていて、急激に増えてきました。英国の本部からすると、中国や韓国でも積極的に広がっているのに、「なぜ日本だけ?」という思いもあり、そろそろしっかり活動してほしいというメッセージがありました。 ――コクランの代表になった経緯を教えてください。 本部からの意向に加えて、支部設立前からワークショップを一緒にやってきた日本の関係者から勧められたからです。英国の国立医療技術評価機構(NICE)で働いた時に、私もレビューを書きましたし、コクランの人と働く機会も多く、帰国する時に、「日本でもやってくれ」と言われたこともあります。 コクラン共同計画日本支部の森臨太郎支部長は、コクランが一般語訳を義務付けていることで、医療者以外の理解が深まる点を指摘する。 ――「コクラン...