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「小保方氏がギブアップするしかない」、理研改革委員長の岸氏

レポート 2014年7月31日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらがNature誌に掲載した「STAP細胞」の論文(撤回)の不正疑惑について、理研が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」の委員長を務めた岸輝雄東京大学名誉教授が7月30日、都内の日本科学ジャーナリスト会議の定例会で講演した。 改革委員会6月に出した提言書において、CDB解体を要求した狙いについては、「STAPの問題と、CDB(の研究分野)を切り離さないと、永遠に(理研の生命科学分野の汚点として)残る」と説明。小保方氏の参加する実験の意義については、現存資料やLetter論文の調査で、STAP細胞の存在をさらに疑うような証拠が出ても、小保方氏は存在を否定しないだろうとの認識を示し「(実験をやらせてみて)本人がギブアップするしかない」とした(『理研CDBの解体要求、理研改革委』を参照)。 理研については、改革委員会に対して、把握していた疑義を報告せず、“情報隠し”と取れるような対応していたことを明かして、不信感を露わにした。その結果として、改革委員会の後半では、議論の場から理研のスタ...