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「学習者を診断する」視点を養う◆Vol.7

スペシャル企画 2014年8月21日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

研修医の指導方法を学ぶために、カナダのウエスタンオンタリオ大学に留学する。2004年秋のことだ。 留学先は、ウエスタンオンタリオ大学の家庭医療のマスターコースです。このコースを創設されたイアン・マクウィニー先生は、カナダの家庭医療の祖のような方で、葛西先生自身も以前に学んだ経験があり、その教えに感銘を受けておられました。葛西先生自身がそれ以来、お付き合いがあったのです。 ウエスタンオンタリオ大学のIan McWhinney氏(右)と(写真提供:草場氏) このマスターコースは、基本は遠隔型。年に2週間は必ずカナダに行き、そこで集中的な講義を受ける。それ以外の期間はインターネットの「掲示板」のシステムを使い、大学院生だけでなく、教授も入って、勉強を進める。修了の期限も区切られておらず、僕にとって非常に勉強しやすいコースでした。 この遠隔型のコースで、幾つかの講義を取りながら、計3年間学びました。メーンに学んだのは、医学教育と臨床研究。それに加えて、学問としての家庭医療も学びました。さらに、組織の経営に関する講義なども受けた。こうした講義と、実際にリサーチもやるというマスターコースだったので...