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“事故調”、「西澤研究班」に危機感

レポート 2014年8月7日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

「西澤研究班の議論は、医療の現場のことを考えていない。このままでは、とんでもない“医療事故調”ガイドラインができ上ってしまう。現場から声を上げなければいけないと考えていた時に、日本医療法人協会から依頼があった」 「西澤研究班」の議論に強い懸念を示す、坂根Mクリニック院長の坂根みち子氏。 日本医療法人協会の「現場からの医療事故調ガイドライン検討委員会」が7月20日に発足した経緯を、こう説明するのは、同委員会委員長を務める坂根Mクリニック(茨城県つくば市)院長の坂根みち子氏だ。「西澤研究班」とは、西澤寛俊氏(全日本病院協会会長)が研究代表者を務める、厚生労働科学研究費補助金による「診療行為に関連した死亡の調査の手法に関する研究」班だ(『“事故調”GL、「モデル事業」がベース』を参照)。 坂根氏は、「西澤研究班」の議論について、「一番の問題は、第三者機関への医療事故の届出基準。また、再発防止の視点に欠け、日本医療安全調査機構と日本医療機能評価機構という、二つの組織の温存ありきになっている」と問題視する。 「坂根研究班」は、「現場の医療を守る会」のコアメンバーである医師4人、弁護士3人などで構...