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37歳の若さで学術大会長務める◆Vol.9

スペシャル企画 2014年8月27日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

医療法人のトップになり、運営面で変わったことは多い。 経営責任を負うことは、自由度が増すことも意味します。自己判断と自己責任において、やれることが相当増えました。 2011年7月、日本プライマリ・ケア連合学会の第2回学術大会で、大会長を務めた時の草場鉄周氏(写真提供:草場氏)。 一番は、「お金にならないことにお金を使える自由度」ですね。その“投資先”の一つが、臨床研究。僕は留学中に、臨床研究についても勉強しましたが、臨床や教育が忙しい中、臨床研究までやるのは、「非常に苦しい」と思っていました。臨床研究を「やりたい」けれども、「できない」状況がずっと続いていた。 けれども、京都大学の福原俊一先生(同大大学院医学研究科医療疫学分野教授)と、独立してから1年後くらいに出会いがあり、臨床研究の面でコラボレーションすることができたのです。臨床研究などを教えてもらう費用は、僕たちが負担する。我々も臨床研究をする時に、いろいろなサポートやアドバイスをいただく。 その成果として、2013年の仙台の第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の時に、「日野原賞」を受賞しました。「家族内関係性が介護負担感に...