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“追い風”の今こそ、ふんどし締める◆Vol.10

スペシャル企画 2014年8月30日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2008年に北海道家庭医療学センターとして法人化して、6年あまり。トップの立場で、臨床、研究、教育に取り組んできた草場氏は、5年後、10年後を見据えて、どんなビジョンを描いているのだろうか。 僕は、この7月1日でちょうど40歳になります(インタビューは、2014年6月23日に実施)。今の仕事は、診療が2割、北海道家庭医療学センターの経営が5割、学会その他の活動が3割という状況です。学会活動も、日本プライマリ・ケア連合学会の副理事長という立場上、プライオリティーが高いです。休日は少ないですね。土日曜日は学会の委員会や講演が多い。 草場鉄周氏は、総合診療専門医の制度化が進み、脚光を浴びる今こそ、「質」にこだわり、総合診療医、家庭医を養成していく必要性を指摘する。 「面白い」と思い、これから取り組もうと考えていることが、大きく三つあります。一つは、家庭医が働く診療所の経営の在り方です。日本の場合、1人で開業して、診療からマネジメントまでやる。その後は、親子で継承していく。これが一つの標準形と言えます。そのほか、公設の診療所などもあります。 僕たちは、非常に異質で、こうした形態ではありません。...