1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 国が女性医師支援の懇談会立ち上げ

国が女性医師支援の懇談会立ち上げ

レポート 2014年8月11日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

安倍晋三政権の女性の活躍支援方針などを受けて、厚生労働省は「女性医師の更なる活躍を応援する懇談会」を立ち上げ、初会合を8月8日に開いた(資料は、厚労省のホームページ)。座長には、日本女医会会長の山本紘子氏を選んだ。厚労省医政局は、今年度内に、効果のある女性医師支援施策の事例集をまとめたい考え。ただし、法律などの強制力のある取りまとめにはならない見込みだ。 懇談会には、田村憲久・厚労大臣の他、事務局から村木厚子・厚生労働事務次官も出席した。 構成員12人中9人が女性 安倍政権は、アベノミクス第三の矢と位置付ける「成長戦略」の柱の1つとして、女性支援策を打ち出している。医師養成においては、現在、大学医学部の学生の3分の1が女性が占め、全医師数における女性医師数は2012年で19.7%となっている。ただ、女性医師の割合は、世界各国との比較でも低く、診療科別に見ると、外科や脳神経外科では1割にも満たない状況。出産や子育てを契機に、現場から離れるケースが多く、「多くの医療現場においては、女性医師が多数配置されているという情況をいまだ体験しておらず、働き続けやすい環境のさらなる整備が望まれている」...