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専門医改革は「医療界の失敗の後始末」◆Vol.1

スペシャル企画 2014年8月15日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2017年度からスタートする専門医制度改革は、「第三者機関による専門医の評価・認定の実施」と、「19番目の基本領域の専門医として総合診療専門医の創設」の二つが柱だ。 総合診療専門医の座談会に続き(『総合診療専門医、今まさに創設へ』を参照)、第二弾として、日本専門医機構理事長の池田康夫氏、日本外科学会理事長の國土典宏氏、日本脳神経外科学会理事長の嘉山孝正氏による座談会を企画した。國土氏と嘉山氏は、学会の立場から提言、池田氏とともに、専門医制度改革の成否を左右するキーパーソンだ(『「学会外し」の専門医制度、73学会が覆す』を参照)。 3氏に、専門医制度改革の意義や目指すべき方向性について、語ってもらった(2014年7月5日に座談会を実施。計7回の連載。写真:的野弘路)。 ――専門医制度改革がなぜ今、必要かという点から、改めてご意見をお聞かせください。 日本専門医機構理事長の池田康夫氏 池田 日本の専門医制度の歴史は、米国と比べれば浅いのですが、これまで各領域の学会が非常に努力をされ、いい制度を作り、質の高い専門医を育成してきたと思います。この点は、疑いのない事実です。 ただ、2002年度に...