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医師へのインセティブ、将来は必要◆Vol.6

スペシャル企画 2014年9月19日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――専門医制度の改革に当たっては、国民の理解を得て進めることが重要です。難しい問題だと思いますが。 嘉山 専門医とは「安心して任せることができる医師」であることを、アピールすればいい。今までは腎臓しか診ることができない専門医もいましたが、本来は患者のトリアージができ、適切な医師に紹介し、自分の専門分野については標準的治療ができなければいけません。つまり「first aid」、「今この瞬間に、その患者さんにとって必要なことを教えてくれる医師」、それが専門医です。 日本脳神経外科学会理事長の嘉山孝正氏は、「医師は、金銭面だけでなく、医療の面白さや大変さなども含めて、総合的に考えて、診療科を選択する。専門医にインセンティブを付ける際には、この点を考慮することが必要」と語る(写真:的野弘路)。 池田 国民や患者さんに対しては、新しい情報提供の仕組みを考えていかなければならないと思います。その一つとして、「今、日本専門医機構で、どんな議論をしているのか」について、定期的にメディアなどに発表することを考えています。 また、前身の日本専門制評価・認定機構の時代も、機構の開催で市民公開講座をやっており...