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女子医大、秘密漏示罪で刑事告発

レポート 2014年8月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学は8月19日、同大で今年2月に起きたプロポフォール投与事故で、被疑者不詳のまま、刑法第134条に定める秘密漏示罪で牛込警察署に刑事告発した(資料は、女子医大のホームページに掲載)。遺族側も同様に20日に秘密漏示罪で刑事告訴している。 同事件で、男児が死亡したのは2月21日。その後、男児の両親のもとに、フリージャーナリスト、大手新聞社、週刊誌の記者らから、手紙や電話などが来た。遺族側は個人情報の漏えいと問題視、これを受け、女子医大は6月20日から調査を開始していた(『女子医大、医療事故の患者情報漏えいで調査』を参照)。 遺族側は、告訴事実として、「患者や両親の氏名、住所、年齢、外来での診療経過、疾患の内容、入院中の手術および術後管理の医療行為の内容などを、電子カルテにアクセスして取得した」と指摘、その上で、それらの情報を正当な理由なく、2月21日頃から3月13日頃の間、メモで交付したり、口頭でその内容を伝えるなど、秘密を漏えいしたとしている。 個人情報の漏洩先は、7月に解任された、前女子医大学長の笠貫宏氏にも及んだようだ。笠貫氏は、7月4日に文部科学省で開いた記者会見時に...