1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 新薬22成分、33品目の薬価を了承

新薬22成分、33品目の薬価を了承

レポート 2014年8月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)が8月27日に開催され、新薬22成分、33品目の薬価を承認した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。薬価収載は、2014年9月2日予定。 今回の薬価収載では、高い加算が付いた薬が多いのが特徴だ。代表例が、がん免疫療法として用いるニボルマブ。営業利益率が60%加算される。適応は、「根治切除不能な悪性黒色種」で、世界に先駆けて、日本で初めて薬事承認を取得した。原価計算方式で薬価算定する場合、革新性や有効性、安全性の程度に応じて、平均的な営業利益率に対し、マイナス50%からプラス100%の範囲で調整する。 デラマニドも、営業利益率が40%加算された。リファンピシン以来の抗結核薬である上、多剤耐性肺結核に対する適応を持つなどの理由からだ。 高い有用性加算が付いたのは、ダクラタスビル塩酸塩。有用性加算(I)40%とされた。同薬は、セログループIのC型慢性肝炎またはC型慢性代謝性肝硬変のうち、IFNを含む治療法に不適格の未治療あるいは不耐容、またはIFNを含む治療法で無効の患者が対象。IFNと違い、経口薬という特徴も...