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教授から人生左右するアドバイス◆Vol.2

スペシャル企画 2014年9月11日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

初期研修の2年間で、非常に印象に残り、今でも覚えている患者さんが2人いるという。 2年目の関連病院での当直は、内科系1人、外科系1人という体制でした。今から振り返れば、「僕が卒後5、6年目だったら、救えたかもしれない」という患者さんが2人います。 内田毅彦氏は、初期研修を受けた群馬大学時代、当時同大の教授だった永井良三氏(現自治医科大学学長)の言葉が印象に残っているという。 一人は肺梗塞で、呼吸困難で搬送されてきた患者さんです。そんな肺梗塞の重症例を診たことがなかったので結局、外科の先生に手伝ってもらって処置をしました。 もう一人は心筋梗塞の患者さん。胃が痛いという主訴で来院された。夜中だったので、上の先生を起こすのも気がひけた。念のため心電図を撮ってみると心筋梗塞じゃないかと思った。しかし、症状も典型的でなく、教科書を見直して、間違いないと確認してから、「こんな患者さんが来たので、心電図を見てもらっていいですか」と、ファクスを送ったのです。結局、循環器内科の先生と連絡が取れるまで30分くらいかかったと思います。そうしたら、「お前、この心電図見た瞬間に電話で連絡しろ」って言われて……。...