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安倍政権は完全な新自由主義政権に- 安達秀樹・京都府医師会副会長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2014年9月24日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――2014年度改定は、マイナスになったものの、一方で904億円の「新たな財政支援制度(基金)」も新設されました(『医療介護の総合確保方針、了承・告示へ』を参照)。 基金が創設されたからと言って、喜んでいる場合ではないでしょう。社会保障制度改革推進本部が立ち上がり、医療・介護情報の分析・検討ワーキンググループ、都道府県別の医療費を推計、管理するという話になっているじゃないですか。 安達秀樹氏は、新自由主義路線を取る安倍政権に強い危機感を抱いているという。 では、その際、議論のベースになる「医療費」とは何か。それは今の診療報酬に基づく医療費。診療報酬は長い歴史の中で、正当に評価されたとは言えず、薬価引き下げ財源を使って、引き上げられてきたもの。日医は、「医療費を計算する際の診療報酬自体に根拠がない。技術が適正に評価されておらず、医療費は低すぎる」という主張からしなければならない。「現在の診療報酬のままで、都道府県別の医療費を出し、目標を設定しても何の意味もない」ことを言わなければいけない。 日医は、安倍政権の医療政策全体を見た上で、利益擁護団体、あるいは権利確保団体としてではなく、諸外国...