「紹介状なし初診、最高8400円」は不変

厚生労働省は、中央社会保険医療協議会総会（会長：森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長）の9月10日の会議に、「主な選定療養に係る報告状況」を報告した（資料は、厚生労働省のホームページに掲載）。 紹介状なく、200床以上の病院を初診で受診した患者について、診療報酬にかかる定率負担とは別に定額負担を徴収している病院は1191病院で、前年同期（2012年7月1日）よりも13病院の減少。徴収額の最高は8400円で前年と同じであり、平均は2130円で、いずれも前年同期とほぼ同じだった。2012年医療施設調査（10月1日現在のデータ）によると、200床以上の病院は2657施設（一般病院以外も含む）。単純計算で約45％に当たる施設が徴収していることになる。 徴収額の金額帯は、「1576円から2100円」が252施設で最多。「4726円以上」は、51病院で、前年同期の48病院よりも微増。 2014年度診療報酬改定では、500床以上の大病院の外来制限方針が、これまで以上に強く打ち出されている。都内では、大学病院を中心に、徴収額を引き上げる動きが出ており、2014年度の調査で、平均額および高額徴収の施...