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大都市集中の割合、過去最低、2014年度臨床研修採用実績

レポート 2014年9月11日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省は9月上旬、2014年度の臨床研修医の採用実績を公表した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。採用実績数は、2013年度比で118人増え、7792人となり、新臨床研究制度開始の2004年以来、過去最高を更新した。大都市部6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)での採用割合は44.4%で過去最低となり、厚労省医政局医事課医師臨床研修推進室の担当者は「都道府県ごとの採用人数に、キャップ規制をかけたことの影響とみられる」としている(『最大の焦点、研修医の募集定員の設定』を参照)。 都道府県ごとの採用数規制は、大都市部への研修医の集中を防ぐために、2010年度から始まった。規制前の大都市部6都府県の採用割合は48.0%程度だったが、規制開始後は、少しずつ低下し、2014年度は44.4%まで低下。これに対して、大都市部以外の採用割合は、増加し続け、2014年度は55.6%となり、政策誘導によって大都市集中が一定程度緩和され、傾向は来年以降も続くとみられる。 研修医数が、前年比で20%以上増えたのは、25.5%増の59人となった山梨県と、24.0%増の160人と...