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「女子医大、重大な危機にある」

レポート 2014年9月18日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学は9月12日、同大の「内部統制に係る第三者評価委員会」がまとめた報告書を公表した(資料は、同大のホームページに掲載)。 女子医大の現状について、「重大な危機にある。本院における医療事故や前学長・前医学部長等による独自の記者会見等が立て続けに起きた結果、本大学および本院を含めた本法人全体に対する社会からの信頼が失われていると言っても過言ではない」と厳しい認識を示しており、理事会の理事に病院経営の専門家を入れるほか、情報発信体制や広報体制の確立などを通じたガバナンスの強化を提言。「本大学医学部においては、古い医局・講座制が保持され、その頂点に立つ主任教授に権限が集中」と指摘、主任教授会については病院長選考の権限を外すなど、その役割の見直しを求めている点が注目される。 報告書を受け取った女子医大では、「本学は第三者評価委員会の報告書内容を真摯に受け止め、改善に向けてのアクションプランを迅速に策定し、役員教職員で共有の上、実行に移していく。今後、アクションプラン、そして計画の取り組み状況については、随時情報を公開していく」とのコメントを発表。 今回、第三者評価委員会を設置したの...