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国試に実技導入の案も、全国医学部長病院長会議

レポート 2014年9月19日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議は、2013年度に実施された第108回医師国家試験についての調査結果をまとめ、9月18日に会見した。第106、107回と比べて専門医レベルの知識が問われる問題が目立つ結果となった。同会議は、専門的な問題を排除するように、厚生労働省の医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会などに要望を出しているほか、同会議の国家試験改善検討ワーキンググループ座長の持田智氏は、臨床実習の成果を評価するために「個人的に、実技の導入を考えてもらうのも重要と思う」との考えを示した。 同会議の国家試験改善検討ワーキンググループ座長の持田智氏は、私見と断った上で、国試における実技導入のアイデアを示した。 第108回の国試は、合格率、合格者ともに過去最高を記録したものの、第107回と比較して、平均点が6点近く低下。全80大学の国試関連担当の教員に聞いた調査結果によると、第108回の国試の満足度で、「満足」との回答は、第107回から10ポイント減の56%に低下。「少し不満」と「不満」の合計は35%になり、第107回から5ポイント増加した。理由としては、「一部の問題の内容は過度に専門的すぎる」「...