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医学部新設「弁護士と同じ轍踏むな」、全国医学部長病院長会議

レポート 2014年9月19日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」において、新設候補として東北薬科大学(仙台市青葉区)が条件付きで選ばれたことを受けて、全国医学部長病院長会議は、9月18日、改めて「新設に反対」とする声明の文書を出した(『東北薬科大、医学部新設の“第一関門突破”』を参照)。 同会議の幹部は、同日の会見で、教員の確保により悪影響が出ないような方策が取られるか注視していく考えを示し、「行政には(資格保持者の増加で混乱する)歯科医や弁護士と同じ轍を踏まないようにしてほしい」との指摘も出た。声明には、暫定的に増加が認められている医学部入学定員増の期限切れについて「誠実に履行されるように行政に強く要望する」との項目も入っている。 全国医学部長病院長会議の荒川哲男会長は、東北の医学部新設について、改めて「反対」の声明を発表した。 「東北薬科大選定は、苦渋の選択」 同会議は、今回の構想審査会の決定について、「政治判断なので、ある程度前向きに考えなくてはいけないところもある」(同会議の荒川哲男会長)としながら、「あくまで第一段階」(声明)とのスタンス。東北薬科大学が選ばれた理由については、「3...