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FDAで「得たもの」「築いたこと」◆Vol.5

スペシャル企画 2014年9月23日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

FDAで働くためのビザ取得までの間、日本に一時帰国する。2003年8月からPMDAで働き始めた。 2カ月経った頃のことです。厚生労働省のある幹部に呼ばれて、「日本医師会で治験推進研究事業を立ち上げるので、やってほしい」という依頼でした。年間10億円ぐらいの規模の厚生労働科学研究費補助金による治験推進研究事業をやるのに、それを主導する人がいなかったのです。僕はFDAに行くことが内定していたので、半年程度しかできないという条件でも、「いいからやってくれ」と言われて、実務責任者として2003年10月から、「日本医師会治験促進センター」の立ち上げにかかわったのです。 その直後、日医会長選挙があり、センターの位置付けがやや混乱しましたが、結局、2年くらいかかわっていました。結局、当初は半年程度でビザが下り、FDAに行く予定だったのが、センターを軌道に乗せるためにもう少し時間がかかりそうだったので、FDAに「採用延期願い」を出しました。 FDA主催の学術集会、「サイエンス・フォーラム」。FDAの業務に関連した基礎研究や社会科学研究もFDA職員が行っており、その成果が一般公開で開催される(写真提供:...