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FDAから医療機器大手に転職◆Vol.6

スペシャル企画 2014年9月25日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

FDA勤務で、審査の深さを実感する一方、規制当局という立場の限界、クリエーティブな仕事をしたいとの思いが募っていく。 日本は、モノづくりが得意、技術力がある、品質管理能力も高い、加えて医療水準も高い。にもかかわらず、医療機器産業は海外と比べて出遅れている。今、日本の医療機器は、年間7000億円の貿易赤字です。それで日本発の医療機器の開発に携わりたいと思うようになったわけです。そうは言っても、開発そのものには従事したことがありませんから、どうせだったら、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」じゃないですけど、アメリカの大手で、彼らのオペレーションなどを見て、学ぼうという気持ちがあって、それでボストン・サイエンティフィック社に入社したのです。 FDAという審査の立場から、医療機器開発の現場に入り、さらに医療機器のシーズを見つけるという、開発の最上流の部分にかかわるために、米国で起業した。 医療機器の大手で、候補は他に3社ありました。ジョンソン・エンド・ジョンソン、メドトロニック、アボットバスキュラーです。一番の決め手は、ハーバード大学医学部教授だったドナルド・ベイムが、教授を辞めて、ボストン・サイ...