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「増収減益」病院が6割超、日病調査

レポート 2014年9月30日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

日本病院会は9月29日、2014年度の診療報酬改定等に関する定期調査の中間集計結果を公表した。2013年度調査と比べ、「増収減益」の医療機関が6割を超える結果で、その原因について、日病病院経営の質推進委員会委員診療報酬改定影響調査ワーキンググループ委員の永易卓氏は、「医療材料や薬剤の値上げが大きく影響している」との認識を示した。 調査は、2014年7月から9月にかけて実施。2013年6月と2014年6月の診療収益や、医業損益などを聞いた。2399病院中、484病院から得た有効回答を、中間集計としてまとめた。 医業収益を見ると、入院がプラス0.84%、外来がプラス4.35%となり、全体でプラス1.86%伸び、62.0%の病院が増収となっていた。ただ、医業損益を見ると、赤字病院が2013年度と比べ、10ポイント近く増え65.3%。減益となった病院が63.9%あった。減益の原因は、消費増税によって6.5%伸びた材料費(医薬品費プラス5.9%、診療材料費プラス13.1%)の影響が大きいとみられる。調査結果は「病床規模に比例し、材料費の伸びは高くなり、大規模病院が高費用でより厳しい経営状況にある...