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患者申出療養、「日医は一歩も引かず」

レポート 2014年10月2日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月2日に日本医師会で開催された、第58回社会保険指導者講習会で、同会副会長の中川俊男氏が「患者申出療養」(仮称)をめぐる動きについて紹介、「日医は、一歩も引いたわけではない」と述べ、現行の保険外併用療養の拡充であり、混合診療の解禁ではない点を強調した。「患者申出療養」(仮称)については、一般紙などでは「混合診療」と表記されるケースもあるため、誤解を招きかねない現状を懸念しての発言と見られる。 患者申出療養について説明する、中川俊男・日医副会長。 中川副会長は、混合診療の解禁を求める規制改革派が、「患者がドラック・ラグに苦しんでいる」ことを根拠にしている点について、第一線の専門家のコメントを引用し、「事実無根」と指摘。その上で、政府の規制改革会議の当初の議論では、「患者申出療養」(仮称)で行われる医療の安全性・有効性は「事後検証」だったものの、医療側からの働きかけにより、事前確認に変更されたほか、将来の保険収載を前提とする仕組みになるなど、中川副会長は検討の経緯を説明。つまり、保険外併用療養の基本は、「患者申出療養」(仮称)でも維持されており、政府は今年6月27日に閣議決定した、民主...