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国際医療研究センター、研修医削減のわけ

レポート 2014年10月8日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「病院がブランド化してしまった。また当院には、症例数の多さや多様さに惹かれて応募する研修医が多いが、より多くの症例や手技を経験したいとの声が上がっており、指導医の側からも、少し研修医が多いのでは、との指摘があった。専門医制度の開始もにらみ、研修医の募集定員を減らし、少数精鋭主義で、今まで以上に質の高い研修医養成に取り組むことに舵を切った」 国立国際医療研究センター副院長で、医療教育部門長の大西真氏。 独立行政法人国立国際医療研究センター(東京都新宿区)副院長で、医療教育部門長の大西真氏は、来年4月研修開始の初期研修医の募集定員を、従来の45人から34人へと大幅に減らした理由について、こう説明する。同センターは、2004年度の臨床研修必修化以降、医師臨床研修マッチングで多くの研修医が1位指名する、全国でもトップの人気病院。しかし、9月26日に発表された2014年度マッチングの「中間公表」の人気ランキングでは、前年度の1位から4位にランクを下げるという“異変”が生じた(『国立医療研究センター、4位に後退』を参照)。 今年度から、募集定員を減らすとともに、1次選考に当たる書類審査で「足切り」...