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早大、小保方氏の博士号取消、1年の猶予付き

レポート 2014年10月8日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

Nature誌に掲載されたSTAP論文(撤回済み)の筆者で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのユニットリーダー小保方晴子氏の学位について、早稲田大学は10月7日、論文に重大な過失があったことを理由に、「学位を取り消す。ただし、1年間の猶予期間を与える」と発表した。論文の審査に当たった同大の常田聡主査については、停職1カ月、副査を訓戒などの処分とした。 小保方氏は、早稲田大学大学院理工学研究科に在籍し、「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」と題する論文を提出し、博士号を取得していた。論文の審査は、主査を常田氏が務め、副査には米・ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授らも加わっていた。 STAP論文の不正疑惑発覚後に、博士論文についても疑義が出て、早稲田大は、外部調査委員会に依頼して、調査を実施。調査委員会は、米国国立衛生研究所(NIH)からの序章部分の流用や実験画像の間違いなどが11カ所に不正があると認定した。ただ、小保方氏の「(論文を審査する)公聴会の前の草稿が誤って提出した」との説明を受け入れ、調査委は「学位取消には該当しない」と結論づけていた。 今回、早稲...