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費用対効果評価の視点は必要 - 宮嵜雅則・厚労省医療課長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2014年10月30日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今後の診療報酬改定について、各論をお聞きしますが、費用対効果評価は、2012年度改定の付帯意見で検討する方針が打ち出され、過去2年以上にわたり、議論がされてきました。導入を進めるべきとお考えでしょうか。 宮嵜雅則氏は、2011年から約1年間、厚労省保険局医療課医療指導監査室長を務めていた。 2016年度診療報酬改定で、試行的に導入するかどうかを検討することになっています。費用対効果評価をどのように行うか、それをどう使うかについては、これまでもいろいろな議論がありました。「難しい問題もある」などの意見もありますが、財源が限られている中で、そうした視点はある程度必要と思います。医薬品、医療機器、技術などについて、費用対効果評価がいいものを採用する、あるいは「費用対効果も、原価もそれほど高くはないのだから、診療報酬はこの程度でいい」といった考え方が、あってもいいと思います。 ただ、「現実の仕組みに落とし込むには、やはり難しい問題がある」というのが、2012年度改定から2014年度改定直前までの議論だったと思います。そうであれば、どう対応すべきかを議論しているのが、それ以降の段階です。デー...