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千葉大、教授を戒告処分、ディオバン問題で

レポート 2014年10月21日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

降圧剤「ディオバン」を巡る論文不正事件の問題で、千葉大学は10月20日、同大の降圧剤論文「the Valsartan Amlodipine Randomized Trial(VART study)」の不正疑惑を巡り、虚偽説明などで、大学の信用を失墜させたとして、論文執筆時に講師だった千葉大学大学院薬学研究院の教授を、戒告の懲戒処分とした。研究不正については、調査の中で断定されておらず、処分理由にならなかった(『千葉大、不可解証言放置で幕引き、VART論文調査』を参照)。 VARTの研究責任者である小室一成氏(現東京大学院医学研究科循環器内科教授)については、今後、不正疑惑を調査した委員会と、人事調査委員会の結論を東大に伝え、処分を検討するように要請する方針。小室氏や元講師の指導を受けて、論文を執筆した元大学院生については、指導を受ける立場にあったことから、処分は行わない。 元講師は、論文のデータの不正操作を巡り、「統計解析を実施したのは自分」との証言を続けていたが、今年4月になって突如、説明の虚偽を認め、「(逮捕、起訴された降圧剤販売元の)ノバルティスファーマ社の元社員に、解析を依頼し...