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医学部の教授公募、延期へ、東北薬科大学

レポート 2014年10月23日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東北薬科大学は10月22日、医学部新設に向け、東北6県の関係者から成る「第1回教育運営協議会」を仙台市で開催した。同協議会の委員長には、東北大学総長で、前同大学病院長の里見進氏が、副委員長には東北薬科大理事長の高柳元明氏がそれぞれ就任した。同協議会の委員は、自治体、大学、医師会など東北6県の関係者、計31人。 東北薬科大学理事長の高柳元明氏。 第1回の議題は、医学部の教授をはじめとする教員の公募方針。同大学は、地域医療への影響を考慮し、応募書類に、「教員公募に応募する者が転出した場合、医療活動に影響が出るか」について、医学部長や病院長などの所属長の意見書の添付を求める案を提示。 しかし、「所属長だけで、地域医療全体を考えて判断できるのか。不安を感じる。そのくらい医師不足が深刻」(福島県保健福祉部長の鈴木淳一氏)など、意見書の実効性を疑問視したり、「タイムスケジュールに縛られ、議論を尽くさないのは問題。具体策が示されない限り、この公募指針では納得できない」(秋田大学医学部長の伊藤宏氏)などの異議が呈せられ、公募指針の了承に至らなかった。この日、了承が得られれば、10月中にも、公募を開始し...