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「患者申出療養」、臨床研究中核と大学本院が主

レポート 2014年10月23日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)は10月22日、「患者申出療養(仮称)」について議論、厚生労働省は4つの論点を提示、細部については幾つか意見が出たものの、おおむね了承された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 厚労省が提示した論点に、22日に出た意見を踏まえると、「患者申出療養(仮称)」は、(1)対象は、基本的には限定しないが、一定の安全性・有効性が認められたものとし、明らかに保険収載の見込みがないものは対象外、(2)リスクが高い医療は臨床研究中核病院と特定機能病院での実施が基本で、リスクが中程度の医療はそれ以外の協力医療機関も実施可能、(3)「患者の申出」が起点で、申請は、主治医等が説明し、患者が理解・納得した上で行う、(4)国は「患者申出療養会議(仮称)」を設置し、新規に「患者申出療養(仮称)」で行う医療については、臨床研究中核病院の申請から原則6週間で審査を行い、可否を判断するが、6週間にこだわらず、安全性は十分に確認する――という制度になる。 「患者申出療養(仮称)」は、今年6月の「日本再興戦略 改訂2014」で、「保険外併用療養...