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「大学で研修」低下の一途、2014年度マッチング最終結果

レポート 2014年10月23日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

10月23日に公表された2014年度医師臨床研修マッチングの最終結果によると、大学病院に研修先が決まったのは全体の43.7%で、過去最低を更新した2013年度の45.2%をさらに下回った(昨年の結果は、『大学で研修、過去最低を更新、2013年度マッチング最終結果 』、『東大、5年ぶりに定員満たす、6大学がマッチ率100% 』を参照)。大学病院での研修割合は2010年度から5年連続で過去最低を記録し続けている。市中病院に研修先が決まったのは56.3%。 2004年度の臨床研修の必修化前、大学病院での研修者は約7割だった。2009年度は49.7%で、2008年度の49.1%から若干改善したが、2010年度47.9%、2011年度47.1%で、2012年度45.6%、2013年度45.2%と低下が止まらない。厚生労働省医政局医事課医師臨床研修推進室の担当者は「大学の不人気が、相変わらず続いている以外の原因が考えられない」としている。 募集定員に対するマッチ者数の割合である「定員充足率」を都道府県別に見ると、90%を超えたのは、京都府、東京都、大阪府で、いずれも大都市部を抱える。都道府県ごとの...