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再生医療による心不全治療、1000万円超

レポート 2014年10月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)は10月22日の会議で、再生医療等製品について、学会と業界団体からヒアリングを実施した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 学会と業界団体は、再生医療等製品について、「条件付き承認」後からの保険適用を求めた一方、中医協委員からは、安全性や価格面などから慎重意見が相次いだ。 「条件付き承認」とは、11月25日に施行される改正薬事法でスタートする新制度。「条件付き承認」の段階から保険適用にするのか、別の枠組みとするのか、保険適用にする場合にはその保険償還価格の設定の仕方などが論点だ(『「再生医療製品」、保険適用はどうする?』を参照)。 日本再生医療学会副理事長の澤芳樹氏は、細胞シートを用いた重症心不全治療での有効例を挙げ、「再生医療は今まさに転換期に来ており、産業化の期待も大きい」と説明。対象症例が少ないことから、「条件付き」で承認し、その後、全例登録を行い、有効性と安全性をフォローアップし、最終的に条件付きを外すという、「オーファン・ドラッグに近い仕組み」が再生医療等製品に最も適しているとした。業界団体も...