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謝罪要求、遺族が女子医大麻酔科教授に

レポート 2014年10月30日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学病院のプロポフォール投与事故で死亡した男児の遺族は10月30日、同大の麻酔科主任教授の尾崎眞氏宛てに、「謝罪要求」を提出した。集中治療部を担う麻酔科全体として責任を負うのは当然として、説明責任を果たし、謝罪するよう求めている。 本件は、今年2月、2歳10カ月の男児が嚢胞状リンパ管腫の手術後、小児の鎮静には禁忌のプロポフォールを鎮静用に投与され、死亡した事故。 「謝罪要求」は、4月19日に病院側から受けた説明を基に、プロポフォール投与の過量投与の経緯を求める内容。19日の説明には、尾崎教授と集中治療部の指導医らが立ち会った。 具体的には、(1)小児の鎮静用には禁忌のプロポフォールを選択した理由が合理的ではない、(2)指導医が「24時間を超える場合には、プロポフォール投与をやめ、他の薬剤に切り替える」ことを指示していたが、実際には当直の後期研修医がプロポフォールを過量投与した、(3)後期研修医を含む集中治療部の医師全員に会う機会を約束されたが、いまだ実現していない――などの点を問題視している。 特に重要視しているのは、後期研修医が、独断で過量投与したとされている点。指導医の...