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京都発の在宅支援、診療報酬で評価◆Vol.2

スペシャル企画 2014年11月11日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

「在宅医療のすそ野を広げるには、在宅で実施可能な医療の拡大だけでなく、在宅医療の限界を踏まえて、必要な時には病院と連携できるシステムを作ることが必要」 こう語るのは、京都府医師会副会長の北川靖氏だ。この発想から2011年12月からスタートしたのが、「在宅療養あんしん病院登録システム」。京都地域包括ケア推進機構の7つのプロジェクトの中でも、いち早く始めた「在宅療養あんしんプロジェクト」の一環。本システムをモデルに、2014年度診療報酬改定で新設されたのが、「在宅療養後方支援病院」だ。 在宅療養などを続ける際、肺炎を発症するなど、「いざ」という時に入院できる病院に、アクセスしやすい環境を整備するのが狙い(ただし、救急の場合は対象外)。在宅医療に取り組む医師と病院との協働により、スムーズに受診・入院ができるようになるだけでなく、入院直後から早期退院支援に取り組むことで、退院のしやすさにもつながる。 「在宅療養あんしん病院登録システムの全体像(資料提供:京都地域包括ケア推進機構) 府下のほぼ全てが登録病院に 「在宅療養あんしん病院登録システム」に登録できるのは、在宅療養中の京都府在住の65歳以...