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“無医村に開業”の夢、45歳で実現◆Vol.8-2

レポート 2014年11月6日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

【治療や救命の成功】 ・20年くらい前の当直の夜。外科に入院中の、タクシー運転手の患者が吐血を繰り返した。緊急輸血の必要があり,タクシー会社に無線で呼びかけてもらった。病院の駐車場がタクシーでいっぱいになった。忘れられない光景です。 ・内科医であるが、IBDを専門としているため10代の若年患者とも接することがある。12歳のクローン病患者。最初は栄養療法をがまんしながら行っており、給食のときに自分だけ成分栄養剤を飲むのが嫌で保健室で飲んでいた。のちに生物学的製剤による治療で緩解に至り、月経も開始し、現役で大学合格をした。他人である子供が成長していくのがこんなにうれしいものとは思わなかった。 ・普通は小児の疾患であるウィルソン病の患者がそれも珍しい症状の出現の仕方をし、なかなか他の病院でも診断できなかった症例を診断し、治療にまで持っていくことができ、今までの中で、唯一命を助けたと言っても良い症例があった。 ・乳がんと診断され5年経過観察、縮小のまま良好(病理診断完璧)。進行胃がんと診断され(82歳、男性)、手術希望せず経過観察(まだ6カ月)、今のところ全く愁訴なし。 ・大学時代だが、他の病...