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漫才や二人芝居で認知症を啓発◆Vol.4

スペシャル企画 2014年11月19日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「明日でも、病院に行きましょう」 「何しに行くのだ。少し調子が悪いかもしれないけれど、どこも悪くない。疲れているだけだ」 「それは、そうかもしれないけれど」 「週1回歴史講座に通って、歴史を勉強している」 「でも、物忘れがひどくなっている」 「おれはそんなにおかしいのか」 「病気かもしれない……」 カフェ頼政道(京都府宇治市)を運営する、かどさか内科クリニック院長の門阪庄三氏。 こんなやり取りが展開された、二人芝居。タイトルは「私の認知症がわかったとき」だ。10月25日に京都市で開催された「第4回中京区認知症フォーラム」のひとコマだ。夫婦の想定で、NPO法人カフェ頼政道(京都府宇治市)を運営する二人が「役者」だ。夫役を務めたのが、かどさか内科クリニック院長の門阪庄三氏。 認知症は、早期発見し、支援につなげることが必要。しかし、家族が気付き、本人が自覚し、受け入れ、医療機関を受診するまでのハードルは高い。この二人芝居では、「買い物に行ってもなかなか決められない」「物事への関心が薄れる」「何をしたかを忘れる」などの認知症の初期症状、夫婦の戸惑い、医療機関を受診するまでの迷い、さらにはアルツ...