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医師の意識改革迫る地域包括ケア◆Vol.5

スペシャル企画 2014年11月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「京都在宅医療塾」。ある平日の午後6時から京都府医師会館に集まった約20人の医師たちの年齢はさまざまだが、多くが在宅医療にかかわっている医師たち。この日のテーマは、「『肛門の診断学』の前に『肛門の診察法』 こうもんか(肛門科)とごうもんか(拷問か!)の違い」だ。 くらた医院院長の倉田正氏は、内臓を描いた「勝負白衣」で講演。 このユニークな講演タイトルを付けたのは、講師のくらた医院(京都市南区)院長の倉田正氏。患者の羞恥心が伴う肛門の診察のコツを、自らの経験をふんだんに交えながら、約2時間講演した。 「京都在宅医療塾」は、2012年10月から開始した京都府医師会の取り組み。在宅医療に取り組む、あるいは関心を持つ医師たちに、在宅医療の知識や技術の基本、在宅医療に取り組むに当たっての悩み、課題を解決してもらうのが目的だ。取り上げるテーマは、出席医師らのアンケートを基に検討。今年度は計6回開催、排泄ケア、感染予防対策、緩和ケア、がんの疼痛管理などをテーマにする予定だ。京都府医師会副会長の北川靖氏は、「いろいろなニーズに対応できる医師を養成していきたい」と語り、在宅医療塾で学んだ医師が、地域に戻...