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「医師は24時間365日働いて当然」と周囲◆Vol.9-3

レポート 2014年11月14日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

【人手不足、疲労】 ・当直は原則一人体制であり、その日は休日のため日直と当直を一人でこなさなければいけなかった。外来はインフルエンザシーズンで、日中でも40人前後押し寄せた。その途中で、産科から「早産の双胎の緊急帝王切開の立会をしてほしい」と連絡があった。近隣病院に搬送もできず、他の常勤小児科医に連絡するも、みな近くにいなかった。仕方ないので、救急を内科の医師にお願いし、一人で双胎の緊急帝王切開に立会い、入院させた後、当直業務に戻った。さらに、当直終了後外来患者数は100人弱であった。さすがにこの時は過労死を覚悟した。 ・勤務医時代は当直では眠れず、翌日も連続勤務で肉体的に限界だった。1週間のベッドでの睡眠が10時間程度のこともあった。少なくとも当直翌日の勤務は法律で禁止にしないと、今後は若い人でも続いていかないと思う。 ・周囲(患者、コメディカル、上司である医師たち)から「医師は24時間365日働いて当然」と思われており、そういう働き方を強要されたこと。過労でうつ病を発症し、診療には復帰できたが、現在も服薬治療中。 ・産休が相次ぎ、穴埋めで増えた当直が、月15日に達したこと。 ・自分...