「岡山大学メディカルセンター構想」提言 - 森田潔・岡山大学学長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2014年11月18日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
岡山大学は、「岡山大学メディカルセンター構想」を打ち出し、実現に向けて準備を進めている。地域の医療提供体制の効率化と機能の分化を図ることが狙い。医療産業都市として海外からも患者や医療従事者を呼べる拠点作りも視野に入れている。大学病院を大学本体から切り離し、地域の5つの基幹病院と連携、「非営利ホールディングカンパニー型法人(仮称)」を設立する方針だ。同法人は、今年6月に閣議決定した「日本再興戦略 改訂2014」で打ち出され(『医療、「公的保険はブレーキ、保険外はアクセル」』を参照)、その制度設計が厚生労働省の検討会でその制度設計が進められている。政府が進める制度改革と、大学改革という両面から、本構想は注目される動きだ。 岡山大学付属病院長を経て、2011年から同大学長を務める森田潔氏に、同構想の狙いをお聞きした(2014年11月10日にインタビュー。計4回の連載)。 ――まず岡山の医療提供体制の問題をどう捉えておられるのかをお聞かせください。 森田潔学長は、「岡山大学メディカルセンター構想」で、「連携」ではなく、「統合」を目指す。 岡山県、特に岡山市は医療先進地域です。医師数、ベッド数、...
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