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「大学病院を大学から分離」が大前提 - 森田潔・岡山大学学長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2014年12月2日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――国立病院機構、日本赤十字社、済生会などの全国組織は、病院が少ない時代には、各地域に病院を増やすためには意味がありました。しかし、先生方の構想をお聞きすると、今後は、開設主体を超えて、「地域」でのつながりが重要になってくる時代だと思います。 「地域医療は、各地域の大学が主導権を持って、面倒を見てきた」というのが、私の主張です。医師を派遣したり、教育・研修に取り組み、医療技術のレベルを保ち、各地域の医療に責任を持ってきたのは、大学であるという自負があります。だから大学主導でやらせてほしいと言っているのです。そうでなかったら、まとまりません。 森田潔氏は、「岡山大学メディカルセンター構想」実現の一番のカギは、法整備にあるとみる。 ――いつ頃までに「岡山大学メディカルセンター構想」を実現させる計画ですか。 6月の閣議決定で、タイムスケジュールは決まっています。「非営利ホールディングカンパニー型法人制度(仮称)の検討内容等を踏まえつつ検討を進め、年度内に結論を得るとともに、制度上の措置を来年度中に講ずることを目指す」とされています。だから、統合するとしたら、3年後(2016年度)です。それが...