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後期研修での大学人気、復活か

レポート 2014年12月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

11月28日に開催された、厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会で、「2014年臨床研修修了者アンケート調査結果概要(速報)」が公表され、研修修了後に大学病院に勤務する医師は、全体の54.4%を占め、2013年調査の49.9%よりも4.5ポイント増加したことが明らかになった。臨床研修後に大学医局に入局を予定している医師も73.8%で、2012年調査の72.3%から1.5ポイント増加。 研修修了後の大学病院勤務者は、2010年調査51.9%、2011年調査54.0%、2012年調査50.5%と推移していた。初期臨床研修では、大学病院での研修者の減少傾向に歯止めがかからないが(『「大学で研修」低下の一途、2014年度マッチング最終結果』を参照)、「臨床研修ではいったん市中病院に出るものの、後期研修は大学病院に戻る」というキャリアを選ぶ医師が、増加傾向にあることがうかがえる。専門医取得や大学院進学などを踏まえた場合、大学病院の方が有利と考えることが一因と見られる。 医師不足地域への従事意向が高いことも、今回の調査で示されている。「地域枠入学者」と「奨学金の受給者」を除いた医師への調...