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DPC、「予期せぬ再入院増加」と中川・日医副会長

レポート 2014年12月3日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会基本問題小委員会(小委員長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)は12月3日の会議で、DPC対象病院について議論した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 日本医師会副会長の中川俊男氏は、「診療報酬上で平均在院日数の短縮を誘導した結果、経年的に治癒率が低下して、予期せぬ入院の割合が明らかに上昇している」と問題視。「DPC対象病院がこれだけ増えた現状において、DPCという制度がこのままでいいのかという検討を、常に謙虚に、積極的にやらなければいけない」と述べ、DPC制度を根本から見直す必要性を指摘した。 DPC対象病院における、医療の質評価のアウトカム指標の一つとして、退院患者の「治癒+軽快」の患者割合を見ているが、中川氏は「治癒」と「軽快」を分けてモニタリングすべきと強く主張、DPC評価分科会に再々検討を求めた。この点については10月8日の本小委員会で、同分科会に再検討を求めていたが、「治癒+軽快」のままが妥当というのが結論だった(『DPC、新たな転換期に、II群は絶対評価へ』を参照)。「DPC評価分科会の議論に全く納得していない。再度議論してもらいたい...