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院長交代も、医学部長解任の裁判開始、女子医大

レポート 2014年12月9日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学は12月1日付で病院長を交代、永井厚志氏に代わり、脳神経外科教授の岡田芳和氏が就任した。6人いた副院長も、医療安全担当の上塚芳郎氏を含む2人が交代した。11月26日の定例理事会で決定していた。 12月4日には東京地裁で、今年8月に医学部長を解任された高桑雄一氏が、解任は無効として大学を提訴した裁判の第1回口頭弁論が行われた。書面のやり取りが行われ、大学側は請求棄却を求め、次回以降に具体的な反論をする予定だという。 女子医大は今年2月のプロポフォール投与事故を機に、学内の内紛が顕在化した(『女子医大の理事長ら、全幹部の退陣を要求』などを参照)。12月から病院の新体制がスタートし、混乱が一見収まったかに見えるが、学長は理事長の吉岡俊正氏が、医学部長は内科学第4の主任教授の新田孝作氏が、それぞれ代行する体制が続くなど、いまだ再生途上だ。同大総務部広報室によると、学長と医学部長については、「できるだけ早期に選考する予定」だが、その時期は公表されていない。 経営状況も厳しいもようだ。女子医大病院に勤務する複数の医師によると、教職員の2014年度下期賞与は、前年同期比で約30%減の...