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自民大勝、社会保障は依然“蚊帳の外”

レポート 2014年12月15日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

12月14日に実施された衆議院議員総選挙において、自民党は、投票率が戦後最低の約52%となる見込みの中、改選前の295議席から4議席減らし、291議席だったものの、公明党と合わせ326議席を獲得、公示前の325議席から1議席増やした。投票締め切り前から、自民党本部では、姿を見せた役員らが笑顔を見せ、結果への満足感を示した。 今回は、与野党だけでなくメディアも含め、安倍晋三総裁が進める経済政策のアベノミクスの是非や、集団的自衛権の可否に争点が集中し、先送りされた消費税の財源が充てられるはずの社会保障は“蚊帳の外”に置かれたまま選挙が終わった。安倍氏は、メディア各社のインタビューの中で、今回の対象について、アベノミクス以外の争点も含めた2年間の政権運営への「信任」との認識を示した。「医療崩壊」を訴えた民主党は11議席増の73議席となったものの、海江田万里代表が比例復活もできず、議席を失い、敗北ムードが漂う結果に。安倍政権下では、2014年度診療報酬は実質マイナス改定になり、社会保障費削減圧力が顕在化してきたが、今後も医療界への厳しい流れは続きそうだ。 安倍晋三氏は、自らの当選を示す花付けで...