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成田市・新設医学部「陳腐」と批判

レポート 2014年12月19日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

千葉県成田市における医学部新設が検討されていることを受け、全国医学部長病院長会議は12月18日に会見を開き、「特区で示されている医学部新設の目的は、既存の医学部・医科大学で十分に対応可能」として、改めて反対声明を出した。12月17日の国家戦略特区の成田市分科会において示された国際医療福祉大学の計画については、「内容が陳腐」(同会議顧問、別所正美氏)などと、厳しく批判する意見が出た。さらに医学部新設が、特区における「目玉」とされて、検討が急がれている可能性を指摘が出るなど、政治マターとなっている点への危機感を示す声も出た。 全国医学部長病院長会議顧問の別所正美氏は、成田市における医学部新設について、手厳しく批判した。 成田計画「別次元でない」 12月17日の特区会議の資料によると、成田市と国際医療福祉大学は、「国際性豊かな医学教育のモデル事業を実施することで、国際医療協力をおよび地域医療で活躍する人材を育成する」などの目標を掲げて、医学部の新設を検討する方針を示している(『成田・医学部、「国際」全面に、定員140人』を参照)。 同会議が反対の理由として上げた1点目は、特色として「国際性を...