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「オール関西」で医学会総会を開催 - 井村裕夫・第29回日本医学会総会会頭に聞く◆Vol.1

インタビュー 2015年1月6日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

今春、「医学と医療の革新を目指して―健康社会を共に生きるきずなの構築―」をテーマに、第29回日本医学会総会が開催される。2011年に予定されていた前回は東日本大震災に伴い中止になったため、8年ぶりの開催だ。 今回の特徴は、1都市ではなく、京都、大阪、神戸の3都市を開場とし、「オール関西」で開催する点。会頭を務める、井村裕夫氏(京都大学名誉教授、現先端医療振興財団理事長)に、開催の狙いやテーマに込めた重い、見どころをお聞きした(2014月12月1日にインタビュー。計4回の連載)。 ――従来の医学会総会は、東京や京都など、都市ごとの開催でした。今回は「関西」という広域開催にされた理由をまずお聞かせください(同総会のホームページはこちら)。 井村裕夫氏は、高齢社会に向けて、さまざまな医療関連産業を伸ばしていく必要性を強調する。 今の日本は、人口減少社会に入ってきています。将来、消滅する自治体の名前まで公表される時代になってきているわけです(編集部注:日本創成会議が2014年5月、20~39歳の女性の数が2040年に半減し、将来消滅する可能性がある自治体を試算)。関西は実は残念ながら、人口減少...