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若山、故・笹井両氏にも責任、理研不正調査

レポート 2014年12月27日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

STAP細胞を巡る研究不正を巡って、理化学研究所の第三者から成る不正調査委員会は12月26日、残されている試料を解析したところ、全てES細胞由来であった点を明かし、「ES細胞の混入が示され、論文の主たる主張が否定された」との結果を示した(資料は、理研のホームページに掲載)。 論文の筆頭著者で、旧理研発生・再生科学総合研究センターのユニットリーダーの小保方晴子氏による、Nature誌に掲載された論文の図表の2点の捏造も新たに認定。委員長を務めた桂勲氏(国立遺伝学研究所所長)は、「論文に掲載された細胞がなかったことは、科学的な証拠からほぼ確実」との見解を示し、細胞の存在が事実上否定される結果となった。ただ、混入についての故意については「故意に混入した疑いを拭えない」としながらも、実施者が特定できず、故意か過失かの認定をしなかった。小保方氏は、自身が混入させた事実を否定した。 他にも、論文のオリジナルデータがほとんど見つからなかったり、画像の取り違えなどが確認された。報告書では、理研在籍時に小保方氏を指導していた山梨大学生命環境学部生命工学科の若山照彦氏と元CDB副センター長で故・笹井芳樹氏...